くくく、と貴方は笑って私を犯すのです。
奴隷人形
「ベルフェゴール様」
「あぁ、。来てくれたんだ」
「貴方がお呼びになったのです、来るに決まっていますわ。私は貴方の人形ですもの」
私がそう言うと、ベルフェゴール様はにこりと笑って私に触れた。
「アンタ、さいっこう。そういうのすっげ好き」
ちゅ、と音を立ててベルフェゴール様は私の耳にキスをする。
「あ、っ」
「あっは、かわいいねは」
「や、ベルさまっ、」
私の首筋を舌でなぞる。ベル様の紅い紅い美しい舌が私の肌の上ですべらかに動く。
きれいだ、とぼんやりした意識のなかで思った。
「え」
にやり、と笑ってベルさまはいきなり私をご自分の膝に座らせる。暖かい。細い足の癖に、妙にしっかりとした重心があった。
「いい匂い」
「え、」
ベルさまは私の髪を一筋とってキスを落とした。さら、と次々に髪を弄ぶ。ぺろぺろ舐めたり、口に含んだりもしていた。
「はきれいだ」
「そんな、ことは」
「真っ白くて、純粋すぎるくらい狂っていて、」
だからこうやって、アンタに印を付けるんだよ。他の誰にも渡さないように。
オレのなかにはもうどうせ、お前しかいないし。
「ねぇ、いいこと思い付いた」
がオレの人形だというのなら、オレだけしか、考えられなくしてやろうか。
そうさ君は、
おれのおにんぎょう。