「〜・・・ん?いねーの?」
朝が弱い自分では珍しく起きれた朝、いつもはとっくに起きているはずのが
、まだベッドですやすやと眠っていた。
「・・・そういやも任務帰りだっけか」
ここ数日、もベルフェゴールも任務で留守にしていて、ベルフェゴールは昨
日、日が落ちる前に早々と帰ってきたが、その時まだは帰ってきておらず、
ベルフェゴールは任務の疲れで寝てしまったのだった。
おそらく、はその間に帰ってきたのだろう。
「の寝顔なんてなんかレアかもな〜」
「・・・・・・・」
ツカツカとが寝ているベッドにベルフェゴールは近付いていく。
は無反応で、聞こえるのは寝息だけ。
「寝てりゃ、本当普通のガキなのにな・・・・」
ベッドの前で足を止め、には広すぎる純白のダブルベッド隅に腰をおろした。
(ヤベ、間近で見るとマジ可愛い)
無防備に寝ているは、本当に殺し屋なのかと、人を殺めたことのある少女な
のかと、なんだか疑いをもってしまう。
人の血を見ただけできゃーきゃー騒いでそうな、ごく普通の少女にしか、見えな
い。
「う・・・・ん・・」
(うわ、朝からエロいな)
は声を漏らしながら、寝返りをうった。
まだベルフェゴールの存在には気付いていないようだ。
ベルフェゴールもを起こさぬようにと、無言での様子を見つめていた。
しかもシャワーを浴びて適当な服をきてさっさと寝たのであろう、はキャミソールと言う、ベルフェゴールにとっては目に毒な姿であった。
(オレの理性、ちゃんと保てっかなぁ)
寝ているに馬乗りして、チュッと唇に微かに当たる位のキスを落とした。
「・・・む・・・ぅ・・」
だが、はまだ起きなかった。
気付けばベルフェゴールはの寝顔を見るよりも、寝ているにちょっかいをだしたくなっていた。
(普段って首とかにキスすると怒るんだよな〜)
以前、の首筋なんかにキスマークを残したとき、
『ちょっ!これじゃ隠せな
いじゃない!!ベルのバカ!』
と怒られたっきり、唇以外にキスをしたことがない。
は今寝ている、最大のチャンスではないか。
思ったら即実行、の首筋に、淡いピンクの華を咲かせていく。
「・・ん・・やぁ・・・」
さすがに調子に乗りすぎたか、が目を覚ましてしまった。
まだぼーっとしていて、完全には起きていないが。
「あ、起きちゃった?」
「・・・むぅ・・・?・・ベルゥ?」
ベルフェゴールに馬乗りされてることも、先程までキスマークをつけられていたことも、まだは気付いていない。
「おはよーございます、姫様」
「・・うん・・おはよ・・・ベル」
まだしっかりと目があいていないも可愛い。
今日は朝から刺激がありすぎだ。
「・・・ベル・・・なんで私の上乗っかってんの・・重いよ」
「が無防備に寝てるから悪いんだろ、オレだったからいいものの、他の男だったら大変だぜ?」
「・・ベルでも危ない気がするんだけどなぁ・・」
「なんか言った?」
「・・・・なんでも・・・ない・・」
そういえばは低血圧で寝起きが悪いらしい、だからこれだけ会話してもまだぼーっとしている。
「、まだ脳みそ寝てるだろ」
「う〜・・ん・・・かもしれない・・・ベルが・・3人見えるよ・・・」
目をこすって欠伸をしたが、まだ眠たそうな。
「じゃあオレがとっておきの眠気覚まし教えてやるよ」
「え、・・・なに?」
そしてベルフェゴールはに口付けした。
先程のような軽いキスではなく、深い、深い口付けを。
愛しいキミへ、目覚めのキスを。
060814
企画参加させていただきました!おかしいな、はじめはこんなにエロくなる予定はなかったのに・・・